数あるDHAEPAサプリメントの中でも、DPAを含んだものは数えるほどしかありません。その中でも人気なのが、ミナミヘルシーフーズの【DHA&EPA+DPA】です。
DPAという成分については、初耳という方も多いでしょう。
DPAとは一体何者なのか、中性脂肪への影響はいかがなものなのか。DPAを中心に、このサプリメントの魅力を探ってみましょう。
目次
商品紹介
ミナミヘルシーフーズのDHA&EPA+DPAは、血液サラサラ成分のDHA・EPAに加えDPAを配合したことが大きな特徴です。
血液サラサラ成分で悪玉コレステロールを撃退
DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は、血液の流れをよくしてサラサラの状態にしてくれる効果があります。
血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させ、脳梗塞や脳卒中などの予防となります。
記憶力や集中力の低下を防止
DHAは血管を通って脳細胞に入り、脳を活性化して記憶力や集中力の低下を防止します。
仕事中や勉強中など集中力を必要とする場面には、もってこいの成分です。
EPAの10倍のパワーを持つDPAを配合
DPAはEPAと同じ効能を持っていますが、そのパワーはEPAの10倍もあると言われています。
青魚などにも微量に含まれていますが、アザラシのオイルに最も多く含まれています。
ハープシールオイル
カナダ北極に生息する竪琴アザラシは、英語でハープ(竪琴)シール(アザラシ)と呼ばれ、アザラシから得られる油脂をハープシールオイルと言います。
このサプリメントに配合されたDPAは、ハープシールオイルから抽出されています。DPAもまた、オメガ3脂肪酸の1つです。
高配合のDHA&EPA+DPA
配合されているオメガ3系脂肪酸は、DHA・EPA・DPAを合わせて509.01mgとなります。
厚生労働省が発表しているオメガ3脂肪酸の1日の摂取目安は約2,000mgです。
普段から魚を食べている方にとっては、サプリメントでこれだけ摂取できれば、不足分を補う量としては十分ではないでしょうか。その理由は後ほど。
添加物なし
香料や添加物などは配合されていませんので、純粋なDHA・EPA・DPAを摂取できます。ソフトカプセルに入っていて不要な成分がないため、ダイレクトに身体へ摂り込めます。
とてもシンプルな構成のサプリなので、中性脂肪を減らしたいという目的に沿った成分だけを摂取できます。
DPAの配合で、血液サラサラ効果がアップした商品になっています。ではそれぞれの成分の特徴、特にDPAはどうなのか詳しく見てみましょう。
成分考察
成分と原材料から、効果効能を探ってみましょう。
成分表(1日4粒) | |
---|---|
DHA | 336.48mg |
EPA | 131.98mg |
DPA | 40.55mg |
原材料 |
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DHA含有精製魚油、EPA含有精製魚油、ハープシールオイル、ゼラチン、グリセリン |
DHA・EPA・DPAの説明の前に、脂肪酸についても少し勉強しておけば、理解が深まるのではないでしょうか。
難しい言葉も出てきますが、なるべく分かりやすく説明していきますので、少しの間我慢して下さいね。
ちなみに、このような時に集中力を高めるにはDHAが効果的なんですよ。
脂肪酸
脂質を構成する成分のことで、酸を含んでいるため脂肪酸と言います。
中でも体内で合成ができない
- リノール酸
- リノレン酸
- アラキドン酸
などは、不足すると健康に支障が出るため必須脂肪酸と言われます。
脂質は摂取し過ぎると中性脂肪を増やして肥満の原因になりますが、エネルギーを必要とする時は脂肪を燃焼しますので、私たちに必要なものでもあるのです。
多価不飽和脂肪酸
炭化水素基に、不飽和結合という二重結合を持った脂肪酸です。
二重結合の位置の違いで、オメガ3脂肪酸(またはn-3系脂肪酸)とオメガ6脂肪酸(またはn-6系脂肪酸)に分けられます。
オメガ3脂肪酸
厚生労働省が健康の保持増進に影響を与える栄養素として、摂取することを推奨している栄養素の1つです。
n-3系脂肪酸とも言われ、
- 血圧の低下
- 中性脂肪の減少
- 循環器の機能改善
- 糖尿病の発症リスクの減少
などの効果があります。
欠乏するとLDLコレステロールの増加、皮膚炎の発症などの症状が出る場合があります。
主に魚油に含まれていますが、日本人の食生活の欧米化によって魚の摂取量が減少しているため、オメガ3脂肪酸が不足している状態なのです。
厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、1日の摂取目安量を成人男性:2,000~2,400mg、成人女性:1,600~2,000mgに設定しています。
しかし、現実の摂取量は成人男性1,800mg、成人女性1,200mgほどで、それぞれ約500mg前後不足していることになります。
今まで説明してきたように、私たちの食事で不足しているオメガ3脂肪酸の量約500mgは、ちょうど、このサプリメントの含有量と同じくらいになります。
商品紹介で、このサプリメントで不足分を摂取して下さいと言った訳はここにあったのです。
では、それらは個別にどういう働きをするのか、DHA&EPA+DPAに含まれる3つの成分を中心に見てみましょう。
DHA
主にサンマやイワシなどの青魚に多く含まれています。脳や脳神経細胞の機能を活発にします。
1980年代、イギリスの栄養学者マイケル・クロフォード教授は「日本人の知能指数が高い理由は魚を摂取しているためだ」と発表したことがあります。2014年の日本人の知能指数は105と、世界で第3位です。
上位5位まで、香港や韓国など魚を多く摂取するアジア圏の国や地域が占めていることから、その影響は少なからずあると考察できます。
DHAはその他に、中性脂肪やLDLコレステロールの減少、血圧の抑制などに効果があります。
EPA
DHAと同様青魚に多く含まれます。血管の血栓形成を防止するため、心筋梗塞や脳卒中などの予防につながっています。
DPA(ハープシーオイル)
既出ですがアザラシの油に多く含まれ、EPAの10倍の効果があると言われるDPAは、アザラシを常食していたエスキモーが健康体であったために注目されるようになりました。
エスキモーとは北極圏の先住民で、自活の民族です。米国の食文化が流入する以前は、自分たちの伝統的な食文化で健康的に暮らしていました。
生活習慣病・高血圧・糖尿病など、現代人が恐れている病気にはほとんど罹らなかったと言います。
それは、彼らが食べていたアザラシなどが魚を餌にしていたため、オメガ3系脂肪酸がアザラシを経由して摂り込まれていたためです。実に面白いですね。
他のゼラチンとグリセリンは、ソフトカプセルの材料になっています。
含有成分から中性脂肪に効果があるかを考察
DPAの10倍パワーで、含有量以上のDHA・EPA・DPA効果が期待できます。
血液サラサラ効果がパワーアップするということは、LDLコレステロールや中性脂肪値の改善にも非常に良い影響を与えてくれそうです。
多くのDHA・EPAサプリメントでは、血液に直接影響するEPAの配合比率が極端に低いものもあります。
しかし、DPAを合わせて172.53mgという配合量は高く、ますます本サプリへの期待値が上がってしまいます。
逆にDHAの量は少ないので、DHAが持つ脳の活性化効果に期待する人には向いていないようです。さらに、酸化防止となるビタミンEが成分として入っていないことは、品質に少々不安が残ります。
ここまでで、特徴が見えてきたのではないでしょうか。まとめてみると、DHAとEPAの効力が主になって、DPAがさらにプラス効果となっていると言えるようです。
では実際に使ってみた方々の感想を覗いてみましょう。
【口コミ】考察
口コミでは、DPAについて考えさせられるような意見がありました。
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
以前から総コレステロールが高いと指摘を受けていて、食事制限しなければならないのかなあと思ってましたが、知り合いに聞くとDPAが非常に効果的で、実際にその人も高かったのが、見事に総コレステロールがかなり下がり、善玉コレステロールが倍増してました。 | 味はそれほど嫌でもないが、獣の臭いがキツくてギブアップしました。 |
血液検査OKになりました。以前のものより匂いがまったく感じられずこれからも愛用していきたい | 血圧が高いので飲み始めましたが効果が出なくて、自分には合っていないと思いました |
仕事でよくミスをして注意されていました。この商品を試しに購入して飲んでみると、集中力が増してミスが減りました。 | 頭が冴えると聞いて購入しましたが、思ったほど効果はなかったです。あと臭いが気になります。 |
このサプリを飲み始めて記憶力が良くなってきたと思います。仕事が効率よく出来るようになりました。 | 飲み始めて半年ほど経過しましたが、先日の血液検査でも数字は思ったほど下がっていません。頭もスッキリするということは感じませんでした。 |
以前飲んでいて別のを試すのに数年やめていました。目覚めが良くなるDHAが一番合っているという夫の言葉でまた飲み始めました。
購入してもうすぐ3ヶ月、やはりDHAが良いと実感。 |
臭いがちょっと無理でした。ハチミツとか混ぜてくれれば良いかな思います。 |
良いと回答した方は、意外にも集中力や記憶力を良くする目的で使用している人の方が多い結果となりました。
折角DPAが含まれているのに、認知度が低いのかDHAEPAが有名過ぎるためなのか、それに注目している人が少ないようです。
もう少し厚生労働省や都道府県などによる広報活動や宣伝が必要かも知れませんね。良い成分なのでとても残念です。
悪いと回答した方は、思ったような結果が得られない・臭いが合わずやめてしまったという感想が多々見られました。
回答にもあったように香料などが入っていれば、飲み続けるユーザーも増えるのではないでしょうか。成分は素晴らしいので、更なる対策を練っていただきたいです。
DHA&EPA+DPA vs 辛子明太子
では実際の食品とサプリを比較するとどうなのか、辛子明太子で検証してみましょう。
何で辛子明太子?と思った方は多いのではないでしょうか。実は辛子明太子などの魚卵にも、DHAEPAは潜んでいます。
辛子明太子は、昭和初期頃から朝鮮半島より輸入され、交流の盛んだった福岡の魚屋店頭に並びました。
戦後日本でも作られるようになりましたが、本場朝鮮のものとは違い、日本人好みのやさしい味付けにされています。このことから福岡博多の辛子明太子が名産になりました。
商品名 | DHA&EPA+DPA(4粒) | 辛子明太子(1本25g) |
---|---|---|
DHA含有量/1日 | 336.48mg | 133.00mg |
EPA含有量/1日 | 131.98mg | 105.00mg |
DPA含有量/1日 | 40.55mg | 0.00g |
価格/1日 | 93.4円 | 270円 |
※価格について
DHA&EPA+DPA1日分:Amazonの最低価格2,803円を30日で割ったもの
辛子明太子:Amazonの最低価格を参照
含有量・価格とも、DHA&EPA+DPAの圧倒的な勝利となりました。DPAは辛子明太子には含まれていませんので、その点でも軍配が上がります。
臭いの点ではどうでしょう。口コミからもアザラシの独特な臭いが指摘されていました。辛子明太子も良く嗅ぐと生臭さは存在するでしょうが、臭いでは僅差で辛子明太子が有利でしょうか。
食べ方の面から見ると、サプリメントのソフトカプセルはとても簡単です。水さえあれば、時間も場所も選びません。
でも辛子明太子も負けてはいませんよ。ご飯さえあれば、そのままいけちゃいます。
アツアツのご飯の上に乗せて食べるのって、本当に美味しいですよね。となると、食べ方はDHA&EPA+DPAですが、味は辛子明太子に軍配でしょう。
ただし、辛子明太子は塩分とコレステロールが多いので、ほどほどにしなければいけませんね。
以上総合してみると、DHA&EPA+DPAの方に軍配が上がるようです。コストパフォーマンスも非常に高い商品と言えます。
まとめ
価格も安くオメガ3脂肪酸が豊富に含まれたDHA&EPA+DPAは、非常に優れたサプリメントであると言えます。EPAよりパワーを秘めたDPA含有は大変魅力的です。
中性脂肪値やコレステロール値の改善には、とても効果を発揮するサプリメントではないでしょうか。
血液検査が怖い!なんて思っている方は、ぜひ試してみて下さい。