健康診断で中性脂肪地を見て「ヤバイ!」と思っているあなた。その中性脂肪、正しい方法をもって行動すれば確実に減らすことが可能です。生活習慣病に悩む前に、今から行動しておきませんか?

【誰でも減らせる中性脂肪】生活習慣病が気になる方のためのサイト

中性脂肪のお勉強 基本情報

生きていくうえで欠かせない【中性脂肪】の働き

投稿日:2016年10月17日 更新日:

p68-top

『脂肪』と聞くと、健康やダイエットの敵っ!悪っ!
なんて、マイナスなイメージがすぐ浮かびますよね。中性脂肪値が低かったら、(よしよし)と心でガッツポーズしますよね。

でも、私たちの体をつくるものに、存在意義の無いものなんてないといいます。それぞれの主張が強くなると、衝突が起きてしまっているだけなんです。

ぱっと見、邪魔者の中性脂肪ですが、どうやら中性脂肪にも、その“存在意義”とやらがありそうです。中性脂肪の真の価値、探ってやろうじゃありませんか。

中性脂肪の役割①生体内のエネルギー源となって命を守る

p68-1

私たちが活動するときに最初にエネルギーの源となるのは、ごはんやパン、麺類などの主食に含まれる糖質です。糖質はすぐエネルギーにかわるのでとても便利なんです。

便利ではありますが、十分な食事をとらないときやハードな運動をすると、糖質のエネルギーを使い切ってしまうことがあります。

そんなときは、緊急時のエネルギー補給のためにスタンバイしていた中性脂肪の出番です。私たちの命を守るため、脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪が、「いざ出陣!」とばかりに目覚めるのです。

中性脂肪がエネルギーとして使われるまでの道のり

中性脂肪の出陣!と言われても、使われるまでには思いの外、長い道のりが用意されています。

酵素で分解!中性脂肪

脂肪細胞内に蓄えられた中性脂肪は、ホルモン感受性リパーゼという酵素によって、遊離脂肪酸とグリセロールに分解され、遊離脂肪酸は血液中に放たれます。

たんぱく質の浮き輪を使って移動する中性脂肪

次に、遊離脂肪酸は、血液中で様々な物質や栄養素の運搬をしてくれるたんぱく質のアルブミンと結合し、脂肪酸-アルブミン結合体となって血液中を移動します。

脂肪燃焼装置に到着

そして、動脈の毛細血管から心臓や筋肉などの細胞へと入り込み、ついに細胞中の「脂肪燃焼装置」ミトコンドリアで酸化されることでエネルギーを放出するのです。

備えあれば患いなし 緊急用だからこそ、このプロセス

酵素やたんぱく質とタッグを組みながら、ようやく消費されました中性脂肪選手。

長い長い道のりですが、そう簡単に取り出されては、“緊急時”という名に恥じますからね。これでいいんです。

緊急用のエネルギー源 中身を濃くして小さく保管

私たちの体の三大栄養素は、炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂肪であるということはよく知られていますよね。どれも体に不可欠なものですが、緊急用のエネルギーとして蓄えられるのはなぜ脂肪なのでしょう?

脂肪は1g当たりのエネルギーがとびきり多い

脂肪は、三つの栄養素の中で、最も少ない量で効率よくエネルギーを生み出すことができます。炭水化物やたんぱく質が1g当たり4キロカロリーの熱量を生むのに対し、脂肪は1g当たり9キロカロリーの熱量を作り出すことができるんです。

さらに、炭水化物もたんぱく質も、エネルギーとして使われず余ったものは肝臓で中性脂肪になるので、一番効率よく蓄えられることになりますね。

中性脂肪 ためるの簡単 たまると不満

でも、緊急用ということは緊急時でないと使われないということです。どんどん中性脂肪がたまって脂肪細胞が大きくなり限界に達すると、今度は脂肪細胞が増殖をはじめ無限に脂肪が増えていきます。そうしてたどり着くのが肥満です。

肥満状態では、脂肪細胞にたくさんためこまれた中性脂肪の分解が始まって、脂肪酸が肝臓へ送られるので、肝臓での中性脂肪合成が進んで中性脂肪値が上がることになります。蓄えられた中性脂肪が、さらに中性脂肪を増やしてしまうわけです。

命を守るための中性脂肪ですが、増えると命を削ってしまうことになるのです。

 

中性脂肪の役割②皮下脂肪は体温を保ってくれていた

p68-2

蓄えられた脂肪の中でも、皮膚の下についたものを皮下脂肪と呼びます。

皮下脂肪は全身のあらゆるところにあります。プルンとした二の腕も、歩くたびに揺れるふくらはぎも、私たちの体温を保つ、いわば断熱材の役割をしています。

皮下脂肪が多いぽっちゃりさんは薄着がお好き

例えば、寒さが厳しい冬のある日、皮下脂肪の少ない細い人は、ヒートテック、ニット、ダウンジャケットと、UNIQLOあったかコーデをするでしょう。なぜなら、皮下脂肪が少ないと、体の熱を外に逃がさないように保つことが難しいからです。

それに対し、脂肪がたっぷりついた太った人は、脂肪が体内でつくられた熱を逃がさないようにしてくれるので、そんなに着込む必要がありません。

脂肪はマホービン 電気ポットとは別物

ただし、あくまで脂肪は保温機能のみ。象印の製品で表すとマホービンです。発熱機能はございませんので、電気ポットになることはできないのです。

皮下脂肪がたっぷりでも、寒い場所にずっといると、体の芯から冷え切って、そこから全く温まらないということもあります。

 

中性脂肪の役割③外部の衝撃を吸収!内臓を守ってくれていた

p68-3

中性脂肪が内臓の周りにつくと、内臓脂肪と呼びます。

この内臓脂肪には、外部の衝撃から内臓を守るという役割があります。触ると柔らかい見た目のとおり、弾力性のあるクッションとして、衝撃を和らげてくれます。

お腹にたっぷりついた脂肪が、思わぬところで命を救ってくれたなんてこと、今まであったのかもしれません。命の恩“脂肪”とは、初耳です。

 

中性脂肪の役割④善玉コレステロールを作る働きがある

p68-4

さて、最後は意外かもしれませんが、中性脂肪には、良い働きをするコレステロールを合成する役割もありました。

中性脂肪が吸収される過程で善玉コレステロールが出現

私たちが食べ物から取り込んだ中性脂肪は、小腸で吸収されます。

次に、同じく食べ物から摂取したコレステロールと共に、血液を流れて旅をするために、アポタンパクとリン脂質と合体し、リポたんぱくカイロミクロンに姿を変えます。

そして、

  • 脂肪細胞に蓄えられる脂肪酸
  • 肝臓に取り込まれるカイロミクロンレムナント
  • リポたんぱくHDL(HDLコレステロール)

の3つに分解されるのです。
中性脂肪が巡り巡ってリポたんぱくHDL、つまり善玉コレステロールを作ってくれていることになりますね。

中性脂肪が作った善玉コレステロールは余分なコレステロールを回収してくれる

善玉コレステロールは、体中を回って余分なコレステロールを回収してくれるので、善玉コレステロールが増えれば、悪玉コレステロールが減り、動脈硬化の進行を抑制することになります。

中性脂肪が増えすぎると善玉も減る

ただし、中性脂肪があまり増えすぎると、分解機能が低下してしまうので、善玉コレステロールは減少してしまいます。

また、肝臓で合成された中性脂肪は、悪玉コレステロールをいつまでも増やし続けます。今回は少しでも中性脂肪を褒めたかったのですが、増えすぎた中性脂肪の手にかかれば、ロクなことが起きないとの再認識に落ち着きましたね。

 

まとめ

脂肪を体に蓄えておくシステムは、栄養が取れなくても人間がすぐに飢え死にすることがないように備わった本能的なメカニズムです。中性脂肪は選ばれた主人公なのです。

現代のように食べ物が溢れている時代では、“もしも”の時のために蓄えた脂肪が、“もしも”の時を迎えないまま、様々な病気を招くケースがほとんどです。これにより、中性脂肪の本来の存在意義が見えにくくなっているのでしょう。

中性脂肪というと少し耳が痛いお話ですが、本来の人間の体の緻密なメカニズムを知ると、いま口にする食べ物が、どのようなルートで吸収され、消費され、蓄えられるのか興味深く、意識せずにはいられなくなります。

そうしているうちに、自分の中性脂肪との上手な付き合い方がみえてくる気がしませんか?中性脂肪を制すれば、健康維持もダイエットもきっとあなたの思いのままです!

-中性脂肪のお勉強, 基本情報

Copyright© 【誰でも減らせる中性脂肪】生活習慣病が気になる方のためのサイト , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.