健康診断で中性脂肪地を見て「ヤバイ!」と思っているあなた。その中性脂肪、正しい方法をもって行動すれば確実に減らすことが可能です。生活習慣病に悩む前に、今から行動しておきませんか?

【誰でも減らせる中性脂肪】生活習慣病が気になる方のためのサイト

中性脂肪のお勉強 基本情報

中性脂肪って何?体を巡る中性脂肪のメカニズム

投稿日:2016年10月11日 更新日:

p24-top

血液検査で中性脂肪値が少し高かったけど、仕事も忙しいし病院には行かなくてもいいかな。お酒を控えるように言われたけど、飲まずにストレスがたまる方が体に悪いよね。運動?だから忙しいんだってば!!

こんな言い訳どこかできいたことありませんか?もしかして、あなたの心の声?

メタボや特定検診という言葉が広まるにつれ、「中性脂肪」という言葉も注目されるようになりました。「TG(トリグリセライド)」とも表記される中性脂肪は、多すぎるといろんな病気のもとになるということは、何となく想像がつきますよね。

その増えると困る中性脂肪は、どのようなメカニズムで私たちの体を巡っているのでしょうか?

体を巡る中性脂肪と、働き者の仲間のお話をご紹介します。

中性脂肪は人間の体に存在する脂質の一つ

p24-1

私たちの体の中にはたくさんの脂肪が存在し、血液に含まれています。主な脂質は、中性脂肪(トリグリセライド)、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類です。

どれも体をつくり機能させるために大切な役割を持っています。いつもは一定の量が保たれていますが、多すぎたり少なすぎたりすると体に様々な不調をきたします。

体の中の脂肪 4種類とは

中性脂肪(トリグリセライド)

中性脂肪は、グリセリンと3つの脂肪酸が結合してできたものです。結合によって酸性から中性に変化するために、『中性』脂肪という名前で呼ばれています。懐かしい理科の実験だと、赤いリトマス紙も青いリトマス紙も変色しない、あの『中性』です。

緊急用の予備エネルギー源として脂肪細胞に蓄えられ、必要に応じて分解、活用されます。

コレステロール

コレステロールは、細胞膜となって体をつくります。他にもホルモンや胆汁酸(消化液胆汁の主成分)の材料となるなど、私たちの体の必須アイテムです。

リン脂質

リン脂質は、コレステロールと共に細胞を構成する成分です。

遊離脂肪酸

そして、遊離脂肪酸は、中性脂肪が分解されてできた成分で活動のエネルギー源としてすぐに使われます。

本来水に溶けない中性脂肪が血液中を流れる理由

さて、それぞれに仕事を抱える中性脂肪やコレステロールが体の各組織で働くためには、血液に溶け込んで運ばれる必要があります。しかし、「水と油」という言葉があるように、脂質である中性脂肪やコレステロールは、ほぼ水でできている血液に溶けこむことができません。

そこでこの二つの脂質は、水に馴染みやすいたんぱく質のアポたんぱくと、水にも油にもなじむリン脂質と結合して、「リポたんぱく」という物質に姿を変え、血液の中を移動しているのです。

「リポたんぱく」は、構成する成分(中性脂肪、コレステロール、アポたんぱく、リン脂質)の割合によって5種類に分けられます。大きさ、重さ、そして働く場所もすべて異なります。

脂質が多いほど体積は大きく、逆に重さは軽くなります。大きさと重さが比例しません。

5種類のリポたんぱく
カイロミクロン 最も大きく、最も軽いリポたんばくで、大部分が中性脂肪です。

小腸で合成されると、食べ物から取り入れた中性脂肪を筋肉などの組織で燃焼するよう送り届けます。残ったものは肝臓へ運びます。

VLDL(超低比重リポたんぱく) 2番目に大きく軽いリポたんぱくで、中性脂肪が全体の半分を占めています。

肝臓でつくられた中性脂肪を全身の組織へ運びます。中性脂肪が運ばれ分解されると、残りはIDLにかわります。

IDL(中間比重リポたんぱく) ちょうど中間の大きさ・重さのリポたんぱくで、中性脂肪とコレステロールの割合がほぼ半々です。

VLDLから中性脂肪がどんどん分解されてLDLに変化する途中の状態です。

LDL(低比重リポたんぱく) 2番目に小さく重いリポたんぱくで、コレステロールが多くなります。血液中で合成され、コレステロールを全身の組織へ運ぶ役割があります。

LDLは、悪玉コレステロールとして有名ですね。LDLが増えすぎると、コレステロールが運ばれすぎて血液中や血管壁にたまっていきます。

HDL(高比重リポたんぱく) 最も小さく重いリポたんぱくで、コレステロールも多く含みますが、全体のほぼ半分をたんぱく質が占めます。

小腸、肝臓、血液中で合成されると、全身の細胞をまわって余分なコレステロールを集め肝臓に戻します。HDL中のコレステロールは善玉コレステロールとして、知られます。

これであなたも、リポたんぱく博士!
脂質の割合で、悪玉コレステロールや善玉コレステロールが区別されていたのですね。

 

食べものから摂取された中性脂肪は小腸で分解される

p24-2

では提題の中性脂肪に、お話を戻しましょう。
私たちが食べ物からとった中性脂肪は小腸で吸収されます。そこで同じく食事から吸収されたコレステロールと出会い、一番大きなリポたんぱく「カイロミクロン」となります。

大きな「カイロミクロン」は、リンパ管を経て血液中にでて、リポたんぱくリパーゼという酵素により、3種類(脂肪酸、カイロミクロンレムナント、リポたんぱくHDL)に分解されます。

脂肪酸

カイロミクロンに含まれる中性脂肪は、リポたんぱくリパーゼの作用によってカイロミクロンから分解され、脂肪酸として筋肉細胞などのエネルギー源になったり、脂肪細胞に蓄えられて緊急時のエネルギー源となったりします。

運動で血流がよくなると、リボたんぱくリパーゼが活発化するので、カイロミクロンが分解されやすくなり、より多くの脂肪酸が供給されます。

カイロミクロンレムナント

中性脂肪が分解された後のカイロミクロンには、使われなった中性脂肪やコレステロールがまだ含まれていて、カイロミクロンレムナントという小さな粒子にかわって肝臓に取り込まれます。

“レムナント”とは英語で残り物という意味で、余って残り物になった中性脂肪にピッタリの名前ですね。

リポたんぱくHDL

カイロミクロンがカイロミクロンレムナントにかわるときに、カイロミクロンからはずれたアポたんぱくを材料にリポたんぱく「HDL」がつくられます。

 

肝臓は脂肪酸を材料に中性脂肪を合成する

p24-3

中性脂肪は食べ物から摂取されるだけでなく、肝臓でも合成されています。肝臓が中性脂肪を合成する際に材料としているのは、脂肪酸と食事でとった脂質や糖質です。

ブドウ糖は脂肪酸と結合して中性脂肪になる

脂肪細胞がエネルギー源を確保するため放出した脂肪酸は、使われずに余ると肝臓へ送られます。

一方で、食事からとった糖質は、消化酵素でまずブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は肝臓から全身へ送られ、エネルギーとして消費されますが、余った分は肝臓へ運ばれてきます。そして脂肪酸と結合して中性脂肪となるのです。

たんぱく質も最後は中性脂肪になってしまう

食事からとったたんぱく質もまた、いったんアミノ酸に分解されてから糖質になり、同じ経過をたどって中性脂肪になるので、中性脂肪の対策としては、脂質だけでなく糖質、たんぱく質の取り過ぎについても注意する必要がありますね。

そのあと、合成された中性脂肪は、同じく肝臓で合成されたコレステロールとともに、アポたんぱくと結びついてリポたんぱく「VLDL」となり、血液にのって全身の組織へと運ばれ、蓄えられます。必要に応じてエネルギーとして使われるときは、脂肪酸に分解されて血液中に放出されます。

肝臓が中性脂肪の過剰な合成をするのには理由があるが救いもある

肝臓による中性脂肪の合成は、アルコールや甘いものの取り過ぎ、タバコ、過剰なストレスで促進されます。しかし、魚の油に含まれるEPAやDHAなどの多価不飽和脂肪酸をとると、中性脂肪の合成を抑えることができますので、まだ救いはあります。

これらの食生活や習慣は、体質や年齢によるものと違って、私たちの心がけによって改善、実践していけるものです。過度な中性脂肪合成を抑えることは、中性脂肪攻略のひとつのカナメになるのではないでしょうか?

 

使われなかった中性脂肪が体に蓄えられる 内臓脂肪と皮下脂肪のはじまり

p24-4

ここまで読んでいただいたら、食事としてとった中性脂肪、糖質、たんぱく質が、体のエネルギー源として使われ、余ったものが脂肪組織に蓄えられることはわかっていただけましたね。

このとき、体のどの部分に蓄えられたかによって、呼び方が変わります。内臓や腸のまわりに蓄えられると「内臓脂肪」、皮膚の下に蓄えられると「皮下脂肪」と呼びます。

そのあと、体の脂肪組織では、中性脂肪が多くなると分解が始まって脂肪酸を肝臓に送ります。ところが、肝臓は脂肪酸をもとに中性脂肪を合成し血液中に放出するのです。

そこで運動不足によりエネルギーとして使われなかったものは、結局また脂肪組織に蓄えられてしまいます。

グルグルと体内を巡る中性脂肪は、使われない限り減りません。トイレで全部出してしまいたいですが、体は決して中性脂肪を手放そうとしないのです。まさに負のスパイラルですね。

 

まとめ

中性脂肪が血液を流れる脂質の1つで、食べ物から摂取されたり、肝臓で合成されたり、体の大事なエネルギー源になることがわかっていただけましたね。

私たちを形づくる細胞は、体内の機能をスムーズにするため、みずから変化と調整、時には補い合い、目に見えないところで何も言わずに頑張っています。

1つ1つの細胞は必死に尽くしてくれているのに、偏った飲食や運動不足、ストレス、加齢などにより、奉公叶わず血液検査で要注意をうけるわけですね。

中性脂肪値が高いと、負のループが止まらず状況は悪化するのみです。

あなたを支えてくれる家族を思い出してみてください。そして、まだまだ付き合っていきたいあなた自身のからだために、今やるべきことを始めてみませんか?頑張って働いている細胞の叫びに、耳を塞がないでくださいね。

-中性脂肪のお勉強, 基本情報

Copyright© 【誰でも減らせる中性脂肪】生活習慣病が気になる方のためのサイト , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.